~ 施術について考える ~
自分の本質を相手にぶつける・・・
という意味では、
施術というのは温泉のようなものかもしれません。
温泉は、入る人によって泉質を変えたりはしませんよね。
でも温泉にも、
湯治(治るために入る温泉)と
入浴(癒すために入る温泉)がある。
整体でいえば、
治るための整体と癒すための整体ということになるか。
では、湯治と日帰り入浴はなにが違うのか?
それは、
その場所が持っている意味が違うのだと思います。
湯治宿では、治す雰囲気があり、それにあった施設がある。
入浴場は入りやすい雰囲気とわかりやすい観光の雰囲気がある。
温泉はただこんこんとそこに沸いているだけ・・・
その場所をどういう場所にするか?
これがそのお湯の意味を作っているのだと思います。
我々、整体師もその本質だけを見れば、
ただ触っていれば良いとなってしまいますが、
そこにどういう意味をもたらすかは、
そのお湯に入る前に決まっている!!のではないでしょうか?
その人が治る!と感じるために、
整体院のレイアウトやわかりやすい説明をしたり、
その人の症状を受け入れるために病気や体の勉強をする。
そして、自分の泉質が100パーセント発揮されるために
本物の手を作る・・・
たくさんの人にお湯に来てもらうには宣伝をしなければいけない。
秘湯でいたいのならば別ですが、、、
それは、ビジネスモデルであり、経営戦略であり、
インテリアコーディネイトであり、HP製作であり、
患者管理や院内のシステムであり、
施術理論であり、施術法でもある。
でもその根底に、
自分のお湯に入り倒して、
このお湯好きっ!!
このお湯は間違いなくこういうためにある!!
と、自分を知っておかないと、
隣のお湯を真似しただけでは、
苦しくなってきてしまいますよね。
私はダンスと整体し知らない人間ですが、
なにかを表現する者にとって、
自分は何者なのか?
という問いはとても重要だと思います。
そしてそれを活かす方法を見つけることも!